獣医師・獣医学生の皆さんならお分かりだと思いますが、
獣医師になる過程、なった後で将来に不安を感じたことはありませんか?
私もそうでした。
今でも覚えています、高校生の職場体験学習の際に
小さな個人経営の動物病院を選択して実習に行った時の事を。
夢と希望を持って参加しましたが
現実は真反対で、その時に強く諭されました。
「動物病院は大変だよ」
「きつい仕事で休みもない」
「急患が来たら対応しないといけないし、経営も大変」
「夢だけでなく、こういった現実も見て欲しい」
厳しさを強く突きつけられた結果、
当時実習に参加していた同級生達は全員獣医師になることの夢を諦めました。
また、その後 獣医学生、獣医師になった際にも
厳しさを強く伝えられる場面に数多く遭遇しました。
その不安からか就職活動では、50社の一般企業と
50の動物病院を受けて獣医師になるか、
それとも別の道に行くかを本気で悩みました。
就職実習で泊まった動物病院に置いてあった、「進撃の巨人」
主人公のエレンが巨人を倒すために訓練する立体機動装置で、
まさかの逆さまになってしまい、何も出来ない。
周りはうまくこなしているのに。
「向いてないなら仕方ない、きっと夢も努力も徒労に終わる」
そこで投げかけられる言葉です。
同じような絶望を感じました。
自分もこの専門性の高い職業に向いてないのではないか、
獣医師になったとしても長く厳しい環境しかないのではないか。
そんな不安を払拭するために、この10年がむしゃらに答えを探し続けました。
診療スキルに加えて、採用や、集客などの
マーケティング、マネジメント、全てを行いました。
そして、2024年のたった1年で静岡、名古屋、大阪と
遠方での開業を成功させる事で、これらの不安は払拭されました。
全ての物事の成功には言語化と再現性が可能である。
達成することで気付いた事です。
皆さんも「これから獣医師なること」
そして「獣医師になって、今後どうするのか」
について不安があるかもしれません。
しかし正しいやり方で行えばそんな事はありません。
獣医師にはポテンシャルがある。
私が強く信じている事です。
だって、言葉を話せない動物に対して
全科の治療を行わなければならないから。
これってポテンシャルがないとできないですよね。
そして、そのポテンシャルを私の「言語化と再現性」を
もって一緒に成長したいと考えています。
2024年末、私達の病院は国内のみならず海外へ展開していきます。
遠い地、日本より動物医療が未発展の国、パキスタンからコンタクトがありました。
私達の考え方に共感や憧れを持って連絡をくれたのです。
そして、これからパキスタンに限らず、アジアやアフリカなどの国に
日本の動物医療に対する考え方を広めていきたいと考えています。
ナルトだって最初は何もできなかった、けれども諦めずに火影になった。
進撃の巨人のエレンも巨人を駆逐するための強い想いがあった。
ワンピースのルフィだって、一人じゃできないことを、仲間と達成して海賊王を目指すのです。
日本の文化は世界に影響を与えています。
そして、日本の動物医療に対する考え方もその可能性があると思います。
安楽死をせずに最後まで向き合う飼い主。そして、それに寄り添う事のできる獣医師。
私はポテンシャルを持っている獣医師とともに
この厳しい環境の中で正解を出し続け、一緒に成長したいと考えています。
国内のみならず、海外の
そして動物医療のみならず、ヘルスケア全ての発展を目指して
「その1糸に全てを込めて、人生を変える診療を」
総院長 上野 雅祐