「こんなに元気なのにリンパ腫なんてことあるの?」
「元気なのに治療しないとダメなの?」
リンパ腫と診断された愛犬に対し、このように考える飼い主さんもいるかもしれません。
この記事では、犬がリンパ腫でも元気な理由や、治療せずに放置する危険性について解説します。
犬のリンパ腫は、治療反応が良好で副作用にも耐えられる元気なうちに治療を進めることが非常に重要です。少しでも不安や悩みがある場合は、犬猫の腫瘍にて1000症例を超える治療実績を誇る当院にご相談ください。 |
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大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104
大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8
この記事の監修者

上野雅祐
上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。
- 監修者情報
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▼略歴
- 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
- 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
- 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
- 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
- 日本小動物がんセンター 研修医
▼所属学会・資格- 日本獣医がん学会
- 日本獣医画像診断学会
- 日本小動物歯科研究会
- 日本獣医麻酔外科学会
- 日本獣医循環器学会
- 日本獣医皮膚科学会
- 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種
- ヒルズ栄養学コース修了
- Royal Canin Canine and Feline Clinical Nutrition Course修了
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル2
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル4
目次
犬がリンパ腫でも元気に見える理由

犬のリンパ腫はパターンによって臨床症状はさまざまで、初期症状や進行に気づきにくい場合があります。体の中では病気が進行しているにもかかわらず、一緒にいるだけではいつも通りの元気な犬ちゃんに見えてしまうことは少なくありません。
しかし、病気の進行にあわせて症状が重篤になり、そのときに初めて病気だと気づくのです。
また高分化型(低悪性度型)リンパ腫の場合は、低分化型(高悪性度)リンパ腫に比べて進行スピードがゆっくりで、症状も強くない場合もあるので注意が必要です。
犬のリンパ腫とはどのような病気か?についてはこちら
犬のリンパ腫の初期症状についてはこちら
リンパ腫になった犬が元気だからといって放置するとどうなってしまうのか?

症状がないからといって無治療の場合は、体のなかでリンパ腫が進行し、ある程度病気が進行したときに症状として出てくる可能性が高いです。
例えば多中心型リンパ腫(高悪性度)を、症状がないからといって無治療でいた場合には、全身のリンパ節が腫れてきます。元気・食欲の低下、消化器症状などが病気の進行とともに認められるようになり、そのまま進行した場合は1〜2ヶ月程度で亡くなってしまいます。
犬の悪性リンパ腫の末期症状についてはこちら
リンパ腫になった犬の余命についてはこちら
リンパ腫になった犬が元気なうちにやるべきこと

リンパ腫が疑わしい場合には、積極的な検査(FNA、組織生検による病理検査)を心がけましょう。リンパ腫として診断がついた場合には、早期の治療(抗がん剤、放射線、外科手術)を行う必要があります。
検査・治療ともに、犬ちゃんにはどうしても負担がかかります。しかし、元気であれば検査・治療は大きな負担になりにくいため、病気が進んでおらず治療反応が良好なうちに行うことがもっとも重要です。
犬のリンパ腫が治った事例はある?についてはこちら
元気な犬に抗がん剤を投与することは、むしろ負担にならない?

元気な愛犬に抗がん剤治療を行うことで、今よりも元気がなくなったり、副作用によりしんどくなったりする姿を見たくないとの声はよく聞きます。
もちろんその気持ちはよく分かりますが、病気のことを考えると、元気だからといって無治療で経過観察をすることはおすすめできません。なぜなら、病気は刻一刻と進んでいくからです。また、それが命にかかわることもあります。
リンパ腫の進行が初期段階で、愛犬が元気なうちに適切な治療を受けることで、最大限の治療効果が出ます。また、副作用が出た際にも、病気が進行し免疫力が低下した場合とは違い、元気な体なら耐えることができます。
その結果、家族と愛犬との日常がより長くなることが考えられます。犬ちゃんのがんも人と同じで、早期発見・早期治療がもっとも大切です。
まとめ

犬のリンパ腫の初期症状はさまざまであり、元気に見えたとしても、病気は進行している可能性があります。元気だからといって放置した結果、気づいたときには治療が難しくなっていることも考えられます。
犬のリンパ腫は、むしろまだ元気な状態だからこそ、積極的に検査・治療を進めることが大切です。少しでも不安に思うことがあれば、犬猫の腫瘍にて1000症例を超える治療実績を誇る当院にご相談ください。
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