「抗がん剤を使った治療=高い」というイメージを持つ方は多いでしょう。事実、猫のリンパ腫治療はトータルで数十万円がかかってしまうケースがありますが、限られた費用でできることもあります。
この記事では、猫のリンパ腫治療に使う抗がん剤の費用相場とともに、払えないときの選択肢も紹介します。
※本記事で紹介している費用は、一般的と思われる目安であり、実際の治療費を確定するものではありません。実際の治療費を知りたい場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。
リンパ腫治療に使う抗がん剤の費用面で不安に思うことがあれば、ぜひ当院にご相談ください。犬猫の腫瘍にて1000症例を超える治療実績がある当院なら、その子の状態と飼い主さまのご事情に合わせた最善の提案が可能です。 |
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大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104
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この記事の監修者

上野雅祐
上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。
- 監修者情報
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▼略歴
- 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
- 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
- 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
- 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
- 日本小動物がんセンター 研修医
▼所属学会・資格- 日本獣医がん学会
- 日本獣医画像診断学会
- 日本小動物歯科研究会
- 日本獣医麻酔外科学会
- 日本獣医循環器学会
- 日本獣医皮膚科学会
- 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種
- ヒルズ栄養学コース修了
- Royal Canin Canine and Feline Clinical Nutrition Course修了
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル2
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル4
目次
猫のリンパ腫治療に使う抗がん剤の費用

猫のリンパ腫に使用する抗がん剤の費用は、使う薬剤により幅がありますが、1回の投与で2,000円〜1万円程度です(薬代のみの場合)。
ただし、抗がん剤の投与は1回では終わらず、一般的に行われるCHOPという多剤併用化学療法では、25週間の投与が続きます。後述する抗がん剤以外にかかる費用も合わせると、トータルの費用は50万円以上となるケースもあります。
猫のリンパ腫とはどのような病気か?についてはこちら
猫のリンパ腫治療に使われる抗がん剤の効果についてはこちら
猫のリンパ腫治療において抗がん剤以外にかかる費用

猫のリンパ腫治療においては、抗がん剤以外に以下のような費用が発生します。
- 検査費
- 入院費
- サプリメント代
それぞれ詳しく見ていきましょう。
検査費
検査費用は、毎回1万円程度と考えておきましょう。
抗がん剤は、肝臓や腎臓に負担をかけてしまうこともあります。また、以前使われた抗がん剤の副作用により好中球数や血小板数を減らしてしまうこともあるため、抗がん剤の投与前には血液検査で一般的な項目をチェックします。
入院費
抗がん剤の中には、半日ほど入院して点滴で投与するお薬もあります。その場合にかかる半日入院の費用は、5,000円前後です。
入院が必要になるケースとして、腫瘍崩壊症候群という状態に陥ったときが挙げられます。腫瘍崩壊症候群とは、抗がん剤治療などで大量の腫瘍細胞が体内で急速に死滅することで、腫瘍細胞に含まれている物質が大量に血液中に放出され、発生するものです。
この治療には点滴が用いられ、一般的に3日くらいの入院となります。入院費と治療費を合わせると、1日おおよそ1万円程度が目安です。
サプリメント
リンパ腫の治療には、抗がん剤だけでなくサプリメントを使用することもあり、この場合は1ヶ月で7,000円程度の費用がかかります。
サプリメントは、動物が持っている本来の免疫力を高めることで、腫瘍細胞の増殖を抑えたり、遅らせたりすることを目的とします。
猫のリンパ腫治療に使う抗がん剤はなぜ高いのか

抗がん剤は、複雑な製造過程の中で作られます。特殊な化学物質であることから、薬自体の価格が高くなる傾向にあります。また、新薬には多大な開発費用が投じられており、その費用は治療費に反映されます。
加えて前述のように、抗がん剤治療には薬代だけでなく、検査費用や入院費もかかります。結果として、抗がん剤には少なからず「高い」というイメージがついてしまいます。
猫のリンパ腫治療に使う抗がん剤の費用がどうしても払えない…そんなときどうする?

選択する抗がん剤によっては、割と安価な薬剤もあります。1つの抗がん剤だけでは腫瘍をうまくコントロールできないこともありますが、限られた費用の中でできる治療となると、まず安価な薬での治療となります。
金銭的な問題以外にも、そもそも抗がん剤を使用したくない患者さんや、さまざまな事情により使えない状況にある患者さんはもちろんいらっしゃいます。そのような場合には、緩和ケアを始めとして、金銭的にもなるべく負担のないような形で猫ちゃんが楽になるような治療を提案させていただきます。
猫のリンパ腫に対する緩和ケアについてはこちら
「限られた費用の中でできる最善の選択をしたい」という場合は、ぜひ当院にご相談ください。当院には犬猫の腫瘍にて1000症例を超える治療実績があり、その中で金銭面の問題を抱える飼い主さまにも多数向き合ってきました。まずはご相談いただければ、その子の状態と飼い主さまのご事情に合わせた提案が可能です。
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