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肝臓癌になった猫の余命はどのくらい?治療しない場合・する場合を解説

更新日:2025年9月30日  公開日:2025年9月30日

肝臓癌になった猫の余命はどのくらい?治療しない場合・する場合を解説

肝臓癌になった猫の余命は、治療の有無はもちろん、癌の種類によっても変わってきます。

ここでは、肝臓癌になった猫の余命について解説します。

猫の肝臓癌は、手術が可能な状態であれば、早期の手術で大幅な延命につながるケースもあります。また、仮に末期癌と診断された場合でも、適切な緩和治療によって苦痛を和らげてあげることが可能です。猫の肝臓癌について不安や迷いがある場合は、犬猫の腫瘍にて1000症例を超える治療実績がある当院にご相談ください。

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この記事の監修者

上野雅祐

上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。

監修者情報

▼略歴

  • 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
  • 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
  • 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
  • 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
  • 日本小動物がんセンター 研修医


▼所属学会・資格

猫の肝臓癌を治療しない場合の余命

猫の肝臓癌を治療しない場合の余命

猫の肝臓癌はその種類によって余命が変わり、治療しない場合は以下のように予想されます。

種類治療しない場合の余命
肝臓のリンパ腫早ければ2週間以内、長くても2ヶ月程度
肝細胞癌で、塊状でかつ転移がない臨床症状や検査異常が出ない限りは、治療しない場合でも問題なく過ごせる場合が多い
肝細胞癌で、多結節性およびび漫性である約9か月ほど
→臨床症状や転移が出てしまうとさらに短くなる
胆管細胞癌ほとんどは6ヶ月以内

※あくまで目安であり、実際はその子の状態や癌の進行速度によって変わってきます

当然、治療しない場合の方が余命は短くなってしまいます。問題なく過ごせるのは限定的なケースのみなので、少しでも長い余生を望むなら、治療が推奨されます。

猫の肝臓癌を治療した場合の余命

猫の肝臓癌を治療した場合の余命

猫の肝臓癌を治療した場合の余命も、癌の種類によって変わってきます。

種類治療した場合の余命
肝臓のリンパ腫半年から約9ヶ月
肝細胞癌術後の経過が良い場合は2〜4年生きたケースもある
胆管細胞癌ほとんどは6ヶ月以内

※あくまで目安であり、実際はその子の状態や癌の進行速度によって変わってきます

肝臓のリンパ腫の場合、治療によって延命は見込めるものの、それでも1年以上生存できる猫ちゃんは20%ほどになってしまいます。

肝細胞癌は外科手術によって完治する猫ちゃんもいるので、切除可能であれば、外科手術は第一選択となります。

胆管細胞癌の場合、いずれにせよ予後は悪く、残念ながら術後に亡くなってしまうこともあります。

猫の肝臓癌が「自然に治った」はあり得るのか?

猫の肝臓癌が「自然に治った」はあり得るのか?

猫の肝臓癌が自然に治ることはありません。癌細胞は増殖能力が高く、自己の免疫細胞による完全な退治は難しいためです。

なお、腫瘍のように見えても、それが小さい血腫(血の塊)だった場合は、時間が経つにつれて体内に自然に吸収され、消えることがあります。そのため、猫ちゃんが詳しい検査なしに「肝臓癌」と診断されたのであれば、それが実は血腫であった可能性も否定できません

本当に肝臓癌であるかを正確に判断するためには、精密検査が必要です。様子を見るだけで放置せずに、信頼できる獣医師に相談して超音波検査や生検などの詳しい検査を受けることをおすすめします。

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肝臓癌になった猫の余命を少しでも伸ばすには

肝臓癌になった猫の余命を少しでも伸ばすには

肝臓癌になった猫の余命を少しでも伸ばすには、早期発見からの適切な治療が欠かせません。

猫の肝臓癌は、初期にはほとんど無症状で、健康診断で偶然見つかることが多い病気です。

症状がはっきりと現れたときには、癌がかなり進行していることが多く、手術で完治させるのは難しい場合があります。肝臓癌は高齢の猫に多いため、定期的な健康診断を受け、腫瘍の兆候がないか確認してもらいましょう。

「最近元気がない」「食欲が落ちた」「なんとなく痩せてきた」といった変化が見られる場合には、腫瘍や他の病気の可能性もあるため、早めに動物病院へ連れて行きましょう。

外科手術は、肝臓癌を根本的に治す最も確実な方法です。早期に発見できて、手術が可能であった場合、術後の経過が良ければ完治、あるいは長期的な生存が期待できます。

腫瘍が進行していて手術ができない場合でも、抗がん剤治療や放射線治療によって、腫瘍を小さくしたり、寿命を延ばしたりできることがあります。

転移、あるいは末期癌と診断されても、緩和治療は可能です。緩和治療は、苦痛を和らげ、生活の質を向上させることを目的とします。根治は目指せませんが、猫ちゃんがより快適に過ごせるよう、さまざまな方法を選択できます。

<緩和治療の例>

  • 鎮痛剤による痛みの軽減
  • 腹水の抜去による内臓への圧迫軽減
  • 食欲増進剤による食欲不振への対策

これらの積極的な治療によって、一時的にでも猫ちゃんが元気を取り戻し、寿命が伸びることもあります。

もちろん、末期がんは完治する病気ではなく、猫ちゃんの辛そうな姿を見るのは本当に心が痛まれることでしょう。それでも、できる限りの治療を施すことで、最期まで穏やかに過ごさせてあげる選択肢があることを、ぜひ知っておいていただければ幸いです。

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