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コラム COLUMN

犬が骨折したら?症状や治療費用、放置の危険性などを解説

更新日:2026年1月12日  公開日:2026年1月12日

犬が骨折したら?症状や治療費用、放置の危険性などを解説

犬の骨折は、落下や交通事故などの身近な事故をきっかけに突然起こるケガです。脚を上げたままにする、触ると強く嫌がるなどの症状が見られる場合、骨折している可能性があります。

ここでは、犬の骨折について詳しく解説していきます。

骨折は放置すると治療が難しくなることもあるため、早めの対応が重要です。「いつもと様子が違う」「これって骨折かな?」と思うことがあれば、整形専門医が在籍し、犬の骨折治療の実績も豊富な当院にご相談ください。

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この記事の監修者

上野雅祐

上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。

監修者情報

▼略歴

  • 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
  • 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
  • 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
  • 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
  • 日本小動物がんセンター 研修医


▼所属学会・資格

犬が骨折する原因

犬が骨折する原因を、よくある原因と稀にある原因に分けて紹介します。

よくある原因

犬の骨折の原因は多岐に渡りますが、以下のようなトラブルを原因とした受診が多いです。

  • 高所からの落下
  • 交通事故
  • 誤って踏んでしまう
  • ドアなどに挟まる

など

飼い主の目の届く範囲で起これば、比較的気づきやすい原因が多いです。

稀にある原因

犬の骨折の多くは外傷によるものですが、稀に病的な骨折が起こることがあります。これは、病気により骨が溶かされたり、カルシウムなどの骨の成分が不足したりして起こるものです。

具体的な例としては、歯周病により顎の骨が溶かされる、特定の腫瘍により骨が溶かされるなどが挙げられます。

骨折している犬が見せる症状

犬の骨折時にみられる症状には、以下のようなものがあります。

  • 骨折部位を触ると痛がる
  • 関節を動かすと痛がる
  • 四肢がおかしな方向に向いたまま戻らない
  • 脚を上げたままにしている
  • 立つことができなくなる

など

前述の「よくある原因」の後に上記のような症状が見られたら、骨折している可能性が高いです。当てはまる場合は、動物病院を受診しましょう。

犬の骨折の見分け方についてはこちら

犬の骨折の可能性を感じたらとるべき行動

骨折の可能性がある場合には、まずは安静にして患部をできるだけ動かさないようにすることが重要です。そのうえで、なるべく早く動物病院を受診しましょう。

応急処置が実施可能な場合もあるかもしれませんが、処置のために動かすことで余計に悪化させる可能性が高いため、全身の動きを極力抑えて搬送する方法を考えます。

具体的には、段ボールや分離型のケージなど箱状のものに入れて動物病院まで運ぶ方法があります。

動きを制御できるのであれば抱きかかえて運ぶことも可能ですが、四肢の骨折などでは足先がぶらぶらしてしまい、場合によっては痛みや状態悪化につながります。できるだけ全身を何かに乗せて運ぶようにすると安全です。

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犬が骨折したらどんな治療をする?

犬が骨折した場合、動物病院では主に以下のような治療を行います。

  • ギプス固定(手術なし)
  • プレート固定(手術)
  • 創外固定(手術)

従来までの手術は、骨の中心部分にある空洞(髄腔)にピンを刺入して固定する「髄内ピン」の手法が主流でした。しかし、プレート固定や創外固定がより良い手法として広がったことで、髄内ピンはほとんど用いられなくなりました。

3つの治療法について、それぞれ詳しく解説します。

ギプス固定(手術なし)

ギプス固定はひびのみの場合や、位置のずれが少ない場合など、比較的軽度の骨折に適用されます。骨折部位をファイバーグラスや石膏などでできた固定具で覆うようにして固定します。

犬の骨折治療 ギプス固定

メリットとしては、手術が不要なことが何より大きいです。しかし、動物の場合は動かずにいるというのが難しいため、処置のための鎮静や麻酔は必要となります。

デメリットとしては、装着時の皮膚炎や、場合によっては皮膚が擦れてえぐれてきてしまうなどの問題があります。また、骨折部分を直接固定しているわけではないため、骨の回復が遅れる、最悪の場合は骨折部分が溶けてつかなくなってしまう場合もあります。

プレート固定(手術)

プレート固定は、犬の骨折治療においてもっとも一般的な方法です。骨折部分の骨に沿うように、外科手術にて金属製のプレートを装着し固定します。

犬の骨折治療 プレート固定

プレート固定は、骨のずれが大きい場合やギプスが適用できない場合、力のかかる部位を固定する場合などに選択されます。

メリットとしては、切開して直接骨折部位にプレートを固定するため、屈曲方向に対しても回転方向に対しても強力な固定が得られることがあげられます。また、補助の包帯やギプスも少なくすみ、早期から体重をかけたリハビリが可能です。

デメリットは、回復後のプレート除去(2度目の手術)が必要になることです。また、感染リスクがあること、そもそも感染が想定されるような骨折では適応できないことにも留意する必要があります。

創外固定(手術)

創外固定とは、外科手術にて骨折部位に何本かピンを設置し、そのピンに金属製フレームを設置することで固定する方法です。ピンは骨に埋め込まれていますが、そのピン自体は皮膚の外側まで出ており、フレームは体の外側にある状態となります。

犬の骨折治療 創外固定

創外固定は、特に感染が疑われるような場合に適用されます。骨に垂直にピンを設置するため組織の侵襲(病気や外的要因が体の組織の中に入り込み、傷つけたり壊したりすること)が少ないためです。

その他のメリットとして、フレームが体外にあるため血流障害が最小限で済み、骨の回復を阻害する要素を少なくすることができます。

ただし、固定の強度についてはプレートに劣るため、力のかかる部位には使いづらいです。また、外側にフレームが出ているため、動きづらくなる欠点があります。

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犬の骨折の治療費用

犬の骨折の治療費用は、手術する場合と手術しない場合で変わってきます。

手術しない場合の費用目安

手術せずにギプス固定とする場合、5〜8万円程度が固定費用となります。これに、その後の通院頻度により費用が加算されていきます。

その後の通院頻度によって費用は変動してきますが、ギプス固定は強度の弱い固定のため、思ったよりも長引く・上手くいかないといったケースも想定されます。結果的に、総費用が10万円を超えてしまうことは珍しくありません

手術する場合の費用目安

もっとも一般的なプレート固定の場合、骨折部位や状況により費用は変化しますが、おおよそで30万円程度、高額なケースでは50万円以上かかることもあります。

プレート固定は、固定自体が強力なので比較的早期からリハビリが実施でき、回復も早く癒合不全などの合併症も少なく済むため、術後の費用はある程度抑えられる傾向にあります。

犬の骨折はどれくらいで全治する?

犬の骨折において、治癒までにかかるおおよその期間は2〜3ヶ月程度です。

軽度であれば1ヶ月半ほどである程度の回復がみられる場合もありますが、重度だと3ヶ月以上の期間がかかる場合もあります。

なお、若齢の犬の方が高齢の犬に比べて、治療期間は短くなる傾向にあります。また、基本的には小型犬よりも大型犬の方が治療に必要な期間は長くなる傾向です。

犬の骨折は後遺症として残る?

犬が骨折してしまっても、適切な固定と安静、栄養摂取が維持できれば、後遺症として何か症状が残ることはほとんどありません

逆にうまく安静が維持できないと、治癒の遅れや骨折部位の歪み、ひどい場合には骨が治らず溶けてしまうなどの後遺症が残る場合があります。

犬の骨折は自然に治る?

犬の骨折自体は自然治癒する可能性はゼロではありませんが、完全に折れてしまったものや損傷の激しいものについては、固定なしで完全に治すことは難しいです。

骨折した骨同士がある程度近い位置に保たれていれば、その間を埋めるように骨が作られて回復していきます。一方、骨折した骨同士が離れている場合は骨の破片が吸収されて、折れたままになってしまいます。

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犬の骨折を放置する危険性

犬の骨折を放置すると、手術による治療も難しくなる場合があります

骨が吸収されてなくなっているような状況になると、プレートやピンを固定することがスペース的に難しくなる一方、生体は治療完了という認識になってしまいます。そのため仮に何らかの固定ができたとしても、いつまでも治らないということが起こります。

犬の骨折を防ぐためには

犬の骨折を防ぐためには、以下を徹底しましょう。

  • 室内環境を整える
  • 抱っこに慣れさせる
  • 栄養バランスのとれた食事を与える
  • 適度に運動させる

それぞれ詳しく解説します。

室内環境を整える

室内環境は、できるだけ落下や怪我のリスクを減らせるように変更すると良いです。

  • 高いところに行けないようにする、落下防止のアイテムを設置する
  • ソファーやベットなど登ること自体を制御しにくい場所は、スロープや台を設置して高さを調整する
  • 高さが低い家具を揃える
  • 脚・尾など細い部位が挟まってしまう隙間をなるべく埋める

など

抱っこに慣れさせる

高所からの落下による骨折として、特に日常で起こりやすいのが、抱っこから飛び降りて着地に失敗するというものです。抱っこ中に大人しくできるよう、少しずつならしてあげましょう。

とはいえ、なかなか抱っこに慣れない子もいると思いますので、そういった場合には飼育者側も工夫が必要です。具体的には、座りながら抱っこするなど、低い位置から抱っこに慣れさせるのがおすすめです。

また、前脚だけを持つのではなく、後ろ脚やお尻もしっかり掴んで全身を包むようにすると落下を防ぎやすくなります。

栄養バランスのとれた食事を与える

総合栄養食を中心としたバランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。バランスのとれた食事を普段から心がけていれば、何か疾患がない限り、基本的にカルシウムやビタミンなど骨に必要な栄養素が不足してくることはありません。

手作り食で特定のものを中心に食べている場合には、栄養素の不足が出る可能性があります。栄養の偏りを感じる場合は、総合栄養食を導入してバランスをとるようにすると良いでしょう。

適度に運動させる

筋力を維持することで骨を支えることができ、衝撃が加わる際の助けとなるので、落下などがあった場合にも骨折のリスクを減らせます。特別な運動は必要ありませんので、日常の散歩や遊びを通して運動する習慣をつけましょう。

犬の骨折に関するよくある質問

犬の骨折に関するよくある質問に回答していきます。

Q.骨折が多い犬種はありますか?

トイプードル、ポメラニアン、チワワ、イタリアングレーハウンドなど、比較的前肢の細い犬種に多い傾向があります。

Q.骨折が多い年齢は何歳くらいですか?

特に0〜2歳頃の若くて活発な時期に落下事故や怪我などが多いため、骨折が多くなる傾向にあります。

Q.とくに骨折が多いのはどの部位ですか?

もっとも骨折の多い部分は、橈尺骨という前腕部の骨です。落下事故に関連することが多いです。

Q.犬は骨折しても歩けますか?

折れ方の状況にもよりますが、基本的に骨折した足をつくことはできません。ただし、歩行自体は残りの脚でできることもあります。

Q.骨折している場合、どのように病院まで運べばいいですか?

極力患部を動かさないようにして、箱状のものに入れて動作を最小限にして運ぶのが良いです。無理に固定などを実施しようとするとかえって悪化させることがあるので、そのままの状態を保つようにしましょう。

Q.骨折が死につながることはありますか?

一般的な骨折では、すぐに命に関わるようなことはありません。

ただし、骨折が放置されて細菌感染が起きる場合、あるいは交通事故などで胸の骨折があり呼吸に問題がある場合などには、命に関わるケースも考えられます。

まとめ

犬の骨折は、高所からの落下や事故などを原因として起こることが多く、強い痛みや歩行困難を伴います。

骨折の疑いがある場合は、患部をできるだけ動かさず、速やかに動物病院を受診することが重要です。治療方法は骨折の状態によって異なり、ギプス固定で済む場合もあれば、手術が必要になることもあります。

放置すると骨が正しく癒合せず、後遺症や治療困難な状態になるリスクがあります。愛犬に異変を感じたら、自己判断せず早めに獣医師の診察を受けましょう。

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