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コラム COLUMN

犬のパテラの見分け方は?注意すべき9のサインを紹介

更新日:2026年1月13日  公開日:2026年1月13日

犬のパテラの見分け方は?

犬のパテラは、見分け方が分かりにくい病気のひとつです。

痛がらないことも多く、歩き方が一時的に元に戻るため、「本当に病気なのか分からない」と悩む飼い主の方は少なくありません。

この記事では、犬のパテラの見分け方として、日常生活の中で確認できる9つの具体的なサインを解説します。

犬のパテラは、早期に適切な治療ができれば良好な予後が得られます。一方、放置して状態が深刻化すると、手術しても十分な機能回復に至らない可能性もあります。不安に思うことがあれば、整形専門医が在籍する当院にご相談ください。

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この記事の監修者

上野雅祐

上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。

監修者情報

▼略歴

  • 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
  • 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
  • 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
  • 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
  • 日本小動物がんセンター 研修医


▼所属学会・資格

犬のパテラの見分け方

以下に該当する場合、犬がパテラを発症している可能性があります。

  • スキップするように歩く(歩き方がおかしい)
  • 運動を嫌がる、散歩中に立ち止まる(しゃがむ)
  • 「お姉さん座り」をする
  • 突然痛そうに足を上げる
  • 突然キャンと鳴く
  • 関節からコキコキと音が鳴る
  • 抱っこしたときに後ろ足を気にする
  • 腰をかがめる、内股になる

それぞれ詳しく解説していきます。

なお、パテラがどのような病気かをより詳しく理解したい方は、以下のページもあわせて参考にしてください。

犬のパテラとはどのような病気かの詳細はこちら

見分け方1.スキップするように歩く(歩き方がおかしい)

パテラになった犬は、片方の後ろ足を浮かせてスキップするように歩いた後、しばらくすると自然な歩き方に戻るのを繰り返すケースがあります。

これは、一時的に膝蓋骨が外れて、数歩後には膝蓋骨が元の位置に戻っているためです。

一般的にパテラのグレード2の段階で、このような歩き方をすることがあります。

犬のパテラ「グレード2」は手術なしで治るのか?についてはこちら

見分け方2.運動を嫌がる、散歩中に立ち止まる(しゃがむ)

膝が不安定だと歩くのが嫌になり、散歩中に立ち止まったり、しゃがんだりすることがあります。慢性的な脱臼により関節炎が生じて、痛みから歩こうとしない場合もあります

見分け方3.「お姉さん座り」をする

お姉さん座りは股関節や膝関節の不快感のサインとして見られることがあり、パテラでも認められます。

ただし、パテラによるものではなく、単なる習慣の場合もあります。お姉さん座りをするようになった場合は、一度関節の評価が必要です。

犬の座り方から見るパテラの予兆についてはこちら

見分け方4.突然痛そうに足を上げる

突然痛そうに足をあげる行為は、膝蓋骨が外れた瞬間などに見られます。しばらくすると普通の歩行に戻るのが、パテラでの典型的な症状です。

犬が後ろ足を伸ばす動作とパテラの関連についてはこちら

見分け方5.突然キャンと鳴く

膝蓋骨が外れたり戻ったりする瞬間、キャンと鳴くことがあります。

鳴く頻度が多い場合や、鳴いた後に破行(足を引きずるなどして正常に歩けない状態)が続く場合は、関節炎による痛みが生じている、捻挫や骨折などに至っている可能性もあります。

慢性的に疼痛がある場合、パテラにより関節炎や靭帯の損傷などが生じていることもあるため、手術や内科治療が必要かもしれません。

見分け方6.関節からコキコキと音が鳴る

膝蓋骨が外れたり戻ったりするときに、膝蓋骨が移動することでコキコキ音がすることがあります。

ただし、音がしないこともあるので、この症状がなくてもパテラの可能性はあります

見分け方7.抱っこしたときに後ろ足を気にする

抱っこしたときに後ろ足を気にする場合、関節の違和感や痛みのサインです。

違和感や痛みの原因がパテラなのか、他の部位の異常なのか調べるために、触診やレントゲン検査が必要になることもあります。

見分け方8.腰をかがめる、内股になる

膝蓋骨が外れっぱなしになると、骨の正常な配列が乱れて、姿勢が悪くなることがあります。

小型犬で多い内方脱臼では、内股(O脚)になりやすいです。

子犬がパテラになりやすい理由についてはこちら

見分け方9.後ろ足が曲がったままで伸びない

膝蓋骨が外れている状態では後肢を十分に伸ばすことができず、曲がったままになることがあります。

スキップなどと同様に一時的で、膝蓋骨が元に戻ると、後ろ足もしっかり伸びるようになることがほとんどです。

常に曲がったままで伸びない場合には、グレード3〜4で自力では膝蓋骨が戻せない状態になっている可能性もあります。

犬のパテラ「グレード3」は手術で完全に治るのか?についてはこちら

犬のパテラ「グレード4」は手術で完全に治るのか?についてはこちら

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犬のパテラは触ってわかる?

パテラは、触診で分かることが多いです。触診で膝蓋骨が外せるか・戻せるかを評価し、グレード分類を行います。

ただし、これはあくまで獣医師が行う確認であり、飼い主が自分で確認しようとするのは厳禁です。自宅で膝蓋骨を外したり戻したりしようとすると、周囲の軟骨や靭帯を傷つけてしまうことがあります。

犬のパテラは痛がらないなら放置してもいいのか?

パテラを放置すると、関節の摩耗により慢性的な炎症を引き起こし、痛みが生じてくることがあります。また重度の場合には、関節や骨の変形も引き起こします。

パテラは軽度なものであれば無治療で経過観察となることもありますが、そのまま放置していいわけではありません。重症化を防ぐためにも、年齢や体重、歩様、グレードなどに合わせて、適切なタイミングで内科治療や外科治療を行う必要があります。

まとめ

寝ている犬

犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)は、飼い主が見た目だけで正確に見分けるのが難しい病気です。スキップするような歩き方や突然後ろ足を上げる動きが見られても、しばらくすると自然に歩けるようになることが多く、「様子を見ていれば大丈夫」と判断されがちです。

しかし実際には、こうした一時的な変化の裏で、膝関節への負担や関節炎が少しずつ進行しているケースもあります。

少しでも違和感を感じることがあれば、動物病院を受診しましょう。

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