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コラム COLUMN

柴犬はパテラの発症割合が高い?歩き方・症状や手術についても解説

更新日:2025年11月29日  公開日:2025年11月29日

柴犬はパテラの発症割合が高い?歩き方・症状や手術についても解説

近年、柴犬人気が高まりつつありますが、柴犬はパテラの発症割合が高い犬種として知られています。愛犬のパテラを心配する飼い主さんも多いでしょう。

ここでは、柴犬のパテラについて詳しく解説します。

柴犬は遺伝的にもパテラを発症しやすい傾向にあり、かつ症状も悪化しやすいため、早期の治療が欠かせません。少しでも予兆が見られた場合は、整形専門医が在籍し、柴犬のパテラの治療実績も豊富な当院にご相談ください。

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柴犬にパテラが多い理由

柴犬は先天的な骨格形態の問題(滑車溝が浅い、膝蓋骨の配列に異常があるなど)が原因でパテラが発生しやすい傾向があります。近年柴犬の人気が高まった結果、乱繁殖が原因の可能性も否定できません。

加えて成長期の栄養バランスや肥満、過度なジャンプ・段差の繰り返しなど、後天的要因が複合して発症リスクを高めます。

また、以下のような柴犬特有の性格から触診を拒みやすく、パテラの発見が遅れるケースも多々あります。

  • 噛み付く
  • 怖がり
  • ナーバス

パテラになった柴犬の歩き方・症状

柴犬が以下の様子を見せる場合、パテラを発症している可能性があります。

  • 歩行中に突然片足を浮かせる(片足を上げる)
  • 走った直後にケンケンする
  • 立ち上がる際や座る際に不自然な動作が増える
  • 散歩中に急に座り込む
  • 膝のあたりで異音が聞こえる
  • 運動量低下や筋力低下が見られる

初期症状は軽度で気づきにくいため、日常の観察が重要です。

歩き方に違和感がある場合、特に注意して見ていただきたいのが、「ケンケン」なのか「ズルズル」なのかです。

「ケンケン」はパテラの代表的な予兆なのに対し、「ズルズル」は近年柴犬で増えてきた胸腰椎の椎間板疾患での歩様を意味する場面もあります。

病院での相談時には、ケンケンしているのか?ズルズルしているのか?は適切に伝えてください。判断が難しい場合は、普段の歩き方を動画で撮影して獣医師に見てもらいましょう

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柴犬のパテラは悪化しやすい?

柴犬のパテラは悪化しやすい傾向があります。特に、肥満や過度な運動は症状を悪化させる要因です。

とりわけ、先天的な構造異常がある場合は若齢で症状が出やすく、肥満や過度の運動など後天的因子が重なると症状の進行が早まりやすいです。

放置すると関節周囲の組織損傷・炎症、二次的な骨の変形や歩行障害へと悪化する可能性もあります。

柴犬のパテラは自然に治る?

基本的に、柴犬のパテラが自然に治ることはありません

軽度(グレード1〜2)では一時的に膝蓋骨が外れても自身で整復し、保存療法で改善・管理できることがありますが、完全な自然治癒とはならず、再発しない保証はありません。

中等度(グレード3)以上や慢性化したケースでは、自然回復はさらに期待しにくく、適切な治療や生活管理が必要です。

犬のパテラのグレード分類についてはこちら

柴犬のパテラの治療方法

柴犬のパテラは、以下のような方法で治療を進めます。

  • 保存療法(内科的治療)
  • 手術(外科的治療)

それぞれ詳しく解説します

保存療法(内科的治療)

保存療法とは、手術を行わず、痛みの軽減・筋力維持・進行予防を目指す治療です。

具体的には、以下のようなことを行います。

  • 体重管理
  • 過度な運動の制限(激しいジャンプや段差を避ける)
  • 筋力強化のための適度な運動
  • 関節ケア用サプリメントや消炎鎮痛薬の使用
  • 環境整備(滑りにくい床や段差の回避)

保存療法は、グレード1〜2の軽度な症例で主に選択されます。

犬のパテラ「グレード1」は自然に治るのか?についてはこちら

犬のパテラ「グレード2」は手術なしで治るのか?についてはこちら

手術(外科的治療)

保存療法で改善しない中等度〜重度(変形や常時脱臼)の症例の場合、手術が選択されます。グレード3〜4では、基本的に手術が適応です。

主に行われる術式は、

  • 滑車溝形成術(trochleoplasty)
  • 脛骨粗面転位術(tibial tuberosity transposition)
  • 部組織の再構築(関節包・腱膜の短縮や再固定)

といった4in1法で、脱臼の原因や骨格形態に合わせて単独、あるいは組み合わせで行われます。

同時に、

  • 脛骨の内旋がひどい場面:「Rudy法」と言われる脛骨の内旋を戻す手技
  • 骨格変形や重度の再発傾向がある場合:大腿骨や脛骨の骨切りを伴う手技
  • 前十字靭帯が切れている、部分断裂している場面:改良型脛骨高平部水平下骨切り術m-TPLOや筋腱リリース

など、複数手技を組み合わせることがあります。

犬のパテラ「グレード3」は手術で完全に治るのか?についてはこちら

犬のパテラ「グレード4」は手術で完全に治るのか?についてはこちら

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柴犬のパテラを手術した後の過ごし方

手術後の初期管理(手術から数週間)として、安静を徹底し、患肢への過度な負荷を避けてください。投薬・包帯管理・創部チェックを獣医師の指導のもとで行います。

数週間経ち、獣医師が可能と判断したら、リハビリとして徐々に可動域訓練・筋力回復を進めます。リハビリ内容は、獣医師や動物のことがわかっている理学療法士のプランが推奨されます。

初期の運動は、短い時間で繰り返すことを厳守してください。最初の1〜2週間は1回5分、次週は1回10分というように、段階的に延ばすのが安全です。

痛みのサイン(攣ったような動作、急に座り込む、ケンケン)の出現時は即中止して、獣医師に相談してください。無理に進めると逆効果になります。

また、体重管理・環境調整(滑りにくい床や段差の解消、階段の制限)は、術後の負担軽減と再発予防に必須です。そのうえで、定期検診でレントゲンや歩様評価を行い、関節炎の進行や骨の癒合状態をチェックします。

なお、術式ごとにリハビリの開始時期や負荷を上げるタイミングは変わるため、術後プランは必ず術者(獣医師)と理学療法担当者で共有し、段階的指示に従ってください。

柴犬のパテラを予防するには

柴犬のパテラを予防するためには、子犬期の過度な運動・ジャンプや急な段差を控え、適切な栄養で骨格発育を支えましょう

過度な運動は望ましくない一方で、肥満は症状を悪化させる要因となるため、適切な体重管理と運動は重要です。膝に負担をかけないよう、滑りにくい床材やスロープの設置も推奨されます。

また、パテラは早期の発見と治療が、悪化を防ぐためのカギとなります。少しでも異常な歩行を見せるようなら、動物病院を受診しましょう。

なお、これから柴犬を迎え入れる場合は、可能であれば親犬の膝状態を確認し、遺伝的にリスクのある組合せを避けましょう。とりわけ、先天的な構造異常がある場合は若齢で症状が出やすく、肥満や過度の運動など後天的因子が重なると症状の進行が早まります。

まとめ

柴犬は、先天的な骨格の問題や遺伝的背景から、パテラを発症しやすい犬種です。初期は症状が分かりにくく、歩き方の軽い違和感やケンケン歩きが「一時的なもの」と見過ごされることも少なくありません。しかし、柴犬のパテラは悪化しやすく、放置すれば関節の変形や慢性的な痛みにつながります。

自然に治ることは期待できないため、歩き方の変化・片足を上げるしぐさ・散歩中の座り込みなどが見られた場合は、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。軽度であれば保存療法で進行を抑えることができ、中等度以上では手術によって改善が見込めます。

また、滑らない床環境・体重管理・段差やジャンプの制限など、日常のケアが悪化予防には欠かせません。

柴犬のパテラは早期発見が最大のポイントです。少しでも不安があれば、整形専門医に相談し、愛犬にとって最適な治療方針を見つけましょう。

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