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症例報告 CASE

脾臓腫瘍の症例報告【一般外科】

軟部外科

12歳 チワワの 女の子

他院にて脾臓に3cmほどの腫瘍があるというセカンドオピニオンでの来院です。 腹部エコー、レントゲンを行うと‥

やはり脾臓に3cmほどのマスを認めました。胸部のレントゲンやエコーで他に転移が無いことを確認してから手術をすることになりました。

無事に大きな出血することなく摘出できました。術後は翌日から食欲も旺盛で退院!

病理結果では「脾臓のリンパ濾胞性結節性過形成」でした。この病変は良性なのですが、もろい組織のため、放って置くと破裂し内部に出血を起こし最終的に血腹という腹腔内に出血が広がった状態になることもあるため注意が必要です。

今回は完全に切除できていたため、根治的な治療が可能でした。脾臓の腫瘍は70%が悪性と昔から言われています。しかしながら最近の国内の報告ではもう少し悪性は少ないのではという報告もあります。その報告では50%が悪性と言われています。今回の様に、良性の場合には切除すれば完治が可能ですが、放っておくと破裂してしまう様な病態もあります。

当院ではしっかりとした精査を行い、ご家族に合った治療を提供しますので、早めにご相談下さい。