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症例報告 CASE

眼瞼腫瘍の症例報告【眼科】

眼科

7歳 シーズーの女の子です。

右眼の瞼の腫瘍を主訴に来院されました。

腫瘍は1年前くらいからあるみたいで徐々に大きくなってきたとの事でした。1cmくらいの黒色腫瘍を下眼瞼外側に認めています。

瞼の腫瘍は良性であることが多く、根治的な切除が可能なのですが、腫瘍のサイズが大きい場合には切除・縫合した部分に段差が出来てしまい、術後の見た目に関わってくるため重要です。

今回は特殊な細い糸と「エイトノット縫合」という縫い方、また眼瞼腫瘍が発生している外側という位置に気をつけ、切除方法と縫合方法を工夫しました。

縫合後・抜糸後も見た目は大きく変わらず、ご家族の皆様に満足して頂きました。

病理結果は「マイボーム腺上皮種」という良性の腫瘍で根治的な治療が可能でした。犬の瞼の腫瘍は7割が上記のマイボーム腺腫の様に良性で、残りの3割が悪性になります(マイボーム腺癌、メラノーマなど)適切な治療により根治も可能ですので是非ご相談下さい。