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症例報告 CASE

趾端の腫瘍の症例報告【腫瘍科】

腫瘍

トイプードル

前から指先に出来物ができているという主訴で来院されました。

 

一見、虫刺されや炎症かと思うのですが、この腫れ方は注意が必要です。

腫瘍の可能性が高そうです。

すぐにレントゲン検査を行い、指周囲の骨に浸潤していないかをチェック。

超音波検査により全身に転移がないかの精査も行いました。

 

細胞の検査では明らかに異常な細胞は検出されず‥

 

判断に迷うところですが、腫瘍の可能性が高く、転移が無かったので手術を行うことにしました。

 

今回は骨にも浸潤していなく指先のみの発生だったため断趾術を行いました。

腫瘍の種類によっては断脚といって股関節より先の部分を一括して切除することもあります。

 

綺麗に切除・縫合できました。

結果は「爪床角化棘細胞腫」という腫瘍でした。

この腫瘍は良性なのですが、骨に浸潤することでワンちゃんは痛みを感じ歩きづらくなります。手術による摘出で根治が可能です。

指先に発生する腫瘍では扁平上皮癌やメラノーマといった腫瘍が多いので、今回の腫瘍は比較的稀な腫瘍と言えます。

 

術後の経過も良く、しっかりと歩けるようになりました!

頑張ったねナナちゃん

当院では腫瘍科認定医が診察・治療を行なっていますので、今回の様に判断に迷う病態に関しても適切な治療が可能です。

是非ともご相談下さい。