愛犬が前十字靭帯断裂と診断されたとき、「手術しないとどうなるのか」と不安に感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。手術をしない場合、関節炎の進行や反対側の足への負担増加など、さまざまなリスクが生じる可能性があります。
この記事では、犬の前十字靭帯断裂を手術しなかった場合に起こりうるリスクや、手術をしなくてもよいケースについて解説します。
| 前十字靭帯損傷は手術が必要になるケースが多い一方で、手術には高度な技術が求められます。愛犬に前十字靭帯損傷の疑いがある場合は、整形専門医が在籍し、犬の前十字靭帯損傷の治療実績も豊富な当院にご相談ください。 |
脱臼・骨折・ねんざなどが疑われるなら
整形専門医が在籍
豊富な治療実績
・セカンドオピニオン対応可
上池台動物病院へ
全国6院 お近くの病院を見る
東京都大田区上池台5丁目38−2
神奈川県横浜市南区永田台1−2
静岡県沼津市大岡900−3
愛知県名古屋市中区大須1丁目35−42
大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104
大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8
この記事の監修者
上野雅祐
上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。
- 監修者情報
-
▼略歴
- 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
- 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
- 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
- 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
- 日本小動物がんセンター 研修医
▼所属学会・資格- 日本獣医がん学会
- 日本獣医画像診断学会
- 日本小動物歯科研究会
- 日本獣医麻酔外科学会
- 日本獣医循環器学会
- 日本獣医皮膚科学会
- 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種
- ヒルズ栄養学コース修了
- Royal Canin Canine and Feline Clinical Nutrition Course修了
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル2
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル4
目次
本来手術すべき犬の前十字靭帯断裂を手術しないとどうなる?

本来は手術が必要と判断されるほど重度の前十字靭帯断裂を放置すると、膝関節の不安定な状態が続き、関節内で骨同士がずれながら擦れ続けることになります。その結果、関節軟骨や半月板がさらに傷つき、強い痛みや慢性的な炎症が起こります。
時間の経過とともに変形性関節症が進行し、膝が曲がりにくくなったり、歩行を嫌がるようになったりすることも少なくありません。また、かばって歩くことで反対側の後ろ足にも大きな負担がかかり、もう一方の前十字靭帯まで断裂してしまうケースもよく見られます。
結果として運動量が低下し、筋肉量の減少や体重増加につながり、生活の質(QOL)が大きく低下してしまう可能性があります。そのため、重度の前十字靭帯断裂では適切なタイミングでの手術が重要とされています。
犬の前十字靭帯損傷(断裂)の原因・症状・治療まとめ
犬の前十字靭帯断裂で手術が必要なケース

関節の不安定性が強い場合や、痛みや跛行(足をかばう歩き方)が長く続く場合には手術が必要になることが多いです。
特に、完全に靭帯が切れている場合や、体重が重い中型〜大型犬では自然に安定する可能性が低く、手術によって膝関節を安定させることが推奨されます。また、膝の中にある半月板が損傷している場合は、強い痛みやカクッとする症状が続くことがあり、手術での処置が必要になることもあります。
さらに、保存療法を行って数週間〜数ヶ月たっても改善が乏しい場合や、日常生活に支障が出ている場合も手術を検討する重要なサインです。
脱臼・骨折・ねんざなどが疑われるなら
整形専門医が在籍
豊富な治療実績
・セカンドオピニオン対応可
上池台動物病院へ
全国6院 お近くの病院を見る
東京都大田区上池台5丁目38−2
神奈川県横浜市南区永田台1−2
静岡県沼津市大岡900−3
愛知県名古屋市中区大須1丁目35−42
大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104
大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8
犬の前十字靭帯断裂で手術しないケース

犬の前十字靭帯断裂では、すべてのケースで必ず手術が必要になるわけではありません。体重が軽い小型犬で症状が比較的軽い場合には、安静や体重管理、消炎鎮痛薬などで生活できる程度まで回復するケースがあります。
特に部分断裂で膝の不安定性が強くない場合は、筋肉によって関節を支えられることもあります。また、高齢で麻酔リスクが高い場合や、心臓病などの基礎疾患がある場合には、手術を行わず保存療法を選択することもあります。
ただし、膝関節の不安定性は残るため、関節炎(変形性関節症)が進行しやすい点には注意が必要です。そのため、体重管理や運動制限、サプリメントなどを組み合わせながら、長期的に関節をケアしていくことが大切になります。
犬の前十字靭帯断裂で手術をしない「保存療法」とは

保存療法とは、手術で靭帯を安定させる代わりに、体重管理・運動制限・痛み止め(消炎鎮痛薬)の投与などによって膝への負担を減らし、周囲の筋肉や関節の安定化によって症状の改善を目指す治療方法です。必要に応じてサプリメントの使用やリハビリテーションを併用することもあります。
保存療法は体への負担や費用を抑えられるメリットがある一方で、膝の不安定さ自体は完全には解消されません。そのため、関節炎が進行したり、跛行が長く残ったりする可能性がある点が手術との大きな違いです。
脱臼・骨折・ねんざなどが疑われるなら
整形専門医が在籍
豊富な治療実績
・セカンドオピニオン対応可
上池台動物病院へ
全国6院 お近くの病院を見る
東京都大田区上池台5丁目38−2
神奈川県横浜市南区永田台1−2
静岡県沼津市大岡900−3
愛知県名古屋市中区大須1丁目35−42
大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104
大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8
犬の前十字靭帯断裂で「手術すべきだけど手術できない」ときの痛みとの付き合い方

高齢で麻酔リスクが高い場合や、心臓病・腎臓病などの基礎疾患がある場合には、本来手術が望ましい状態でも手術を選択できないことがあります。その場合は「痛みを完全に治す」というよりも、「痛みをコントロールしながら生活の質を保つ」ことが治療の目的になります。
具体的には、消炎鎮痛薬などの内科的治療を中心に、体重管理や運動制限、関節サプリメントの使用などを組み合わせて関節への負担を減らします。また、滑りにくい床材に変える、段差を減らすといった生活環境の工夫も重要です。痛みの状態によっては、リハビリやレーザー治療などを併用することもあります。
ただし、靭帯が切れた膝では関節の不安定さが残るため、時間の経過とともに関節炎が進行し、痛みが強くなることもあります。定期的に動きや痛みの程度を確認しながら、その子にとって無理のない生活を続けていくことが大切です。
まとめ

犬の前十字靭帯断裂を手術しないまま放置すると、関節炎の進行や反対側の足の断裂など、深刻なリスクにつながる可能性があります。ただし、すべてのケースで手術が必要なわけではなく、体重の軽い小型犬や部分断裂で不安定性が少ない場合には、保存療法で生活できる程度まで回復することもあります。
手術が必要かどうかは犬の体格や症状の程度によって異なるため、まずは動物病院で相談することが大切です。
脱臼・骨折・ねんざなどが疑われるなら
整形専門医が在籍
豊富な治療実績
・セカンドオピニオン対応可
上池台動物病院へ
全国6院 お近くの病院を見る
東京都大田区上池台5丁目38−2
神奈川県横浜市南区永田台1−2
静岡県沼津市大岡900−3
愛知県名古屋市中区大須1丁目35−42
大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104
大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8