大田区・西馬込駅で動物病院なら上池台動物病院

コラム COLUMN

リンパ腫になった猫が死ぬ前に見せるサインとは?末期の看取りについても解説

更新日:2025年6月29日  公開日:2025年6月29日

リンパ腫になった猫は、死ぬ前に見せるいくつかのサインがあります。

「この状態って、もう長くないのかな…?」こんなふうに不安を感じている飼い主さんもいるでしょう。

この記事では、リンパ腫になった猫が死ぬ前に見せるサインを紹介します。

猫のリンパ腫に対し、「もうやれることはないのか」「少しでも可能性がある治療があるなら試したい」とお考えの場合は、当院にご相談ください。犬猫の腫瘍にて1000症例を超える治療実績を誇る当院であれば、愛猫の命を救うための最良な選択を提案できます。

腫瘍の疑いがあるなら
治療実績1,000件超え
腫瘍専門医が在籍
上池台動物病院へ

全国6院 お近くの病院を見る

東京都大田区上池台5丁目38−2

神奈川県横浜市南区永田台1−2

静岡県沼津市大岡900−3

愛知県名古屋市中区大須1丁目35−42

大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104

大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8

インスタグラムアイコン youtubeアイコン

この記事の監修者

上野雅祐

上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。

監修者情報

▼略歴

  • 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
  • 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
  • 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
  • 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
  • 日本小動物がんセンター 研修医


▼所属学会・資格

猫のリンパ腫の末期とは

犬のリンパ腫は完治ではなく寛解を目指すのが基本

猫のリンパ腫の末期には、病気の進行に伴って以下のような状態が見られることが一般的です。症状の現れ方は、腫瘍の部位や個体差によって異なることがあります。

  • 体重減少
  • 食欲不振
  • 活動性の低下
  • 呼吸困難
  • 腹部膨満
  • 貧血
  • 黄疸
  • 神経症状(痙攣、歩行異常)
  • 嘔吐
  • 下痢

猫のリンパ腫とはどのような病気か?についてはこちら

リンパ腫になった猫が死ぬ前に見せるサイン

リンパ腫になった猫が死ぬ前に見せるサイン

リンパ腫になった猫は死ぬ直前に、以下のようなサインを見せることがあります。

  • ご飯を食べない、水を飲まない
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 部屋の隅など普段いかない暗い場所に行く 
  • 飼い主のそばにずっといる 
  • 呼吸が荒く口を開けている
  • 痙攣
  • くしゃみ、鼻血
  • 瞳孔が開きっぱなしで反応が鈍い
  • 四肢の体感温度の低下
  • 鳴く力もなくほとんど反応がない

上記のような症状を見せた後、早ければ1日以内に亡くなってしまうケースもあります。必ずしも死を確定させるサインではありませんが、医師から伝えられた状況も踏まえ、心の準備をするタイミングかもしれません。

リンパ腫になった猫が末期を迎える前に準備しておくべきこと

リンパ腫になった猫が末期を迎える前に準備しておくべきこと

リンパ腫になった愛猫の負担を少しでも和らげるために、嚥下(食べ物を口から胃まで送り込む動作)が弱くなった状態でも飲み込みやすいウェットフードを用意してあげましょう。できれば、その子が好きな味のものを用意してあげてください。動物用ミルクや経口補水液なども合わせて準備してきましょう。

その他、リンパ腫のタイプに応じて以下のような準備もしておくのが望ましいです。

  • 鼻腔内リンパ腫や前縦隔リンパ腫の場合:酸素室、室温湿度計
  • 消化管リンパ腫:おむつやペットシーツ、下痢嘔吐の皮膚炎ケアのためのウェットタオルなど

腫瘍の疑いがあるなら
治療実績1,000件超え
腫瘍専門医が在籍
上池台動物病院へ

全国6院 お近くの病院を見る

東京都大田区上池台5丁目38−2

神奈川県横浜市南区永田台1−2

静岡県沼津市大岡900−3

愛知県名古屋市中区大須1丁目35−42

大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104

大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8

リンパ腫になった猫の末期の看取り方

リンパ腫になった猫の末期の看取り方

リンパ腫になった猫の末期において、ほとんどの飼い主さまが「最後は苦しくないように」と考えるでしょう。

リンパ腫になった猫の末期の看取り方として、以下を知っておきましょう。

  • 疼痛管理
  • 体温維持
  • 床ずれ防止
  • 水分、食事補助
  • 排便・排尿の補助

それぞれ詳しく解説していきます。

疼痛管理

疼痛管理とは、病気による痛みを軽減してなるべく楽に過ごせるよう管理することです。具体的には、動物病院で鎮痛剤の処方を受ける、もしくは通院で点滴注射を受けるなどが挙げられます。

体温維持

リンパ腫になった猫の末期は体温が低下しやすいので、暖かい毛布や湯たんぽなどで体を保温してあげます。夏は熱中症に気をつけながらの体温管理が必要です。自分の手や体温計を用いて体温を測りましょう。

床ずれ防止

柔らかい寝床を用意し、体位変換を1〜2時間おきに行いましょう。どうしても片側しか下にしたくないようであれば、手で支えた状態で立位にして、5〜10分ほど維持します。

水分、食事補助

嚥下(食べ物を口から胃まで送り込むこと)が可能な状態であれば、口元まで持っていき食べさせてあげましょう。舌でペロっとするようなら、少量をゆっくりずつ与えます。

1回の量は多くなくていいので、1日に何回も、少量頻回で与える方がよいです。可能なら4〜6回ほどに分けましょう。

飲み込む力がなければ、無理に口に入れるのはよくないので、水や砂糖水などの液体を歯茎や舌に塗る程度にします。

排便・排尿の補助

排便を補助するために、肛門周りをさすったりトントンしたりして、刺激を与えます。もしくは腹部マッサージ、手袋をつけての摘便により排便を助けてあげましょう。

排尿に関しては、腹部マッサージや圧迫排尿、オスであればカテーテル導尿により手助けをします。

※摘便・圧迫排尿・カテーテル導尿に関しては動物病院での指導のもと行うこと

まとめ

まとめ

リンパ腫を患う猫が死を迎える前には、食事や行動、呼吸などに明らかな変化が見られることがあります。そうしたサインを知っておくことで、飼い主として愛猫の最期にどう寄り添うか、事前に準備を整えることができます。

末期を迎えた猫の看取りには、「痛みを和らげる」「快適な環境を整える」「水分や食事の補助」など、できる限りのケアが大切です。

もし「今の治療で本当にいいのか」「他にできることはないか」と悩まれている場合は、腫瘍治療に多数の実績を持つ当院までご相談ください。大切な家族との時間を、少しでも穏やかに過ごせるよう全力でサポートいたします。

腫瘍の疑いがあるなら
治療実績1,000件超え
腫瘍専門医が在籍
上池台動物病院へ

全国6院 お近くの病院を見る

東京都大田区上池台5丁目38−2

神奈川県横浜市南区永田台1−2

静岡県沼津市大岡900−3

愛知県名古屋市中区大須1丁目35−42

大阪府大阪市港区弁天1丁目4−9 第3柴田ビル 104

大阪府大阪市鶴見区放出東2丁目19-8