犬の靭帯損傷で「安静にしてください」と言われても、どの程度動かしてよいのか迷う飼い主は少なくありません。安静の過ごし方を誤ると、回復が遅れたり、足に再び負担がかかったりするおそれがあります。
この記事では、犬の靭帯損傷を手術した後の安静期間についてわかりやすく解説します。
| 犬の靭帯損傷の安静期間については、獣医師の指示を厳守することが何よりも大切です。少しでも不安に思うことがあれば、整形専門医が在籍し、犬の前十字靭帯損傷の治療実績も豊富な当院にご相談ください。 |
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この記事の監修者
上野雅祐
上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。
- 監修者情報
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▼略歴
- 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
- 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
- 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
- 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
- 日本小動物がんセンター 研修医
▼所属学会・資格- 日本獣医がん学会
- 日本獣医画像診断学会
- 日本小動物歯科研究会
- 日本獣医麻酔外科学会
- 日本獣医循環器学会
- 日本獣医皮膚科学会
- 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種
- ヒルズ栄養学コース修了
- Royal Canin Canine and Feline Clinical Nutrition Course修了
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル2
- 日本小動物歯科研究会 歯科レベル4
目次
犬の靭帯損傷を手術した後の安静期間

犬の靭帯損傷の手術後、通常の生活に戻るまでには4ヶ月ほどかかります。
厳重に安静していただくのは2週間ほどです。そこから2週間程度経ったら、家の中で自由な時間を徐々に増やしていきます。
ただし、これらはあくまで一般的な目安なので、実際の安静期間は獣医師の指示に従ってください。
犬の前十字靭帯損傷(断裂)の原因・症状・治療まとめ
犬の靭帯損傷で「安静」を指示されたときの過ごし方

基本的にはケージレストといって、ケージ内でなるべく動かないように、トイレの時以外は安静に過ごします。本人のストレスを最小限に抑えつつ、回復を促してあげましょう。
ケージのサイズは、立って方向転換ができ、寝返りがうてる広さを確保しつつ、歩き回ることができない程度に制限されているのが理想です。滑り止めを徹底し、ケージの床には滑り止めマットを敷きましょう。
トイレに行くときは必ずリードを短く持ち、ゆっくり歩かせます。
抱っこをする際は、暴れたり飛び降りたりしないように体に密着させ、背骨を水平に保ちます。患部の足をぶら下げたり、捻ったりしないようにしましょう。降ろすときは足がつくまで離さないようにします。
靭帯損傷後の犬の安静期間中にやってはいけないこと

靭帯損傷の手術後に痛みがなくなっても、それは治ったことを意味しません。フローリングなど滑る床での運動、ソファやベッドなど段差があるところへの飛び乗り・飛び降りは避けましょう。
また、急な動作は関節に負荷をかけるため、来客時のベルで興奮させたり、多頭飼育で他の犬と遊ばせたりするのは避けるべきです。
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犬の靭帯損傷を手術した後、安静をやめていいサイン

安静をやめて良いという判断は、最終的には獣医師の診断によります。
歩き方の変化(負重の安定化)や筋肉量の回復、歩くリズムの改善、触診やレントゲン検査による骨や組織の安定化を病院で確認します。
痛みがなくなったタイミングで、安静を段階的に解除します。リハビリとして少しずつ負荷をかけていくことが大切です。
靭帯損傷の手術をした犬に必要な通院

靭帯損傷の手術後、まずは抜糸のタイミングで、傷のチェックや感染の有無を確認します。その後おおよそ1〜2週間で歩き方を確認しながら、足が地面につき始めているのかチェックします。
特に問題なければ、月に1回の通院で筋肉の回復を測り、完治の確認をします。またこの際、反対側の足も治療期間中の負荷で痛めていないかチェックします。
靭帯損傷の手術をした犬の散歩はどうする?

術後に軽い散歩を開始するのは、1〜2ヶ月後です。
まずは5分程度の短い散歩から始めます。急な駆け足やドッグランは控えましょう。
筋肉のつき具合を見ながら散歩の距離を伸ばします。
犬の前十字靭帯断裂における術後のリハビリについてはこちら
まとめ

犬の靭帯損傷では、回復を急がず、獣医師の指示に沿って安静に過ごすことが大切です。特に手術後や治療直後は、ケージ内での管理や床の滑り対策、急な動きを防ぐ工夫が回復を左右します。
自己判断で安静をやめず、通院しながら状態を確認し、少しずつ元の生活に戻していきましょう。
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