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コラム COLUMN

子犬は骨折しやすい!見分け方や応急処置、手術について解説

更新日:2026年3月31日  公開日:2026年3月27日

子犬は骨折しやすい!見分け方や応急処置、手術について解説

子犬は骨や筋肉がまだ十分に発達しておらず、日常のちょっとした事故でも骨折してしまうことがあります。

この記事では、子犬の骨折の見分け方や応急処置、治療方法、治療後の注意点までわかりやすく解説します。

子犬の骨折はすぐに適切な処置を施さないと、状態がさらに悪化してしまうリスクがあります。「いつもと様子が違う」「これって骨折かな?」と思うことがあれば、整形専門医が在籍し、子犬の骨折治療の実績も豊富な当院にご相談ください

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この記事の監修者

上野雅祐

上池台動物病院の院長を務める。海外でのセミナーや国際学会、海外大学への短期留学などでジャンルに囚われない幅広いスキルを磨き、外科・腫瘍・皮膚等の専門的で総合的な治療を提供する。

監修者情報

▼略歴

  • 麻布大学 獣医学科卒業(学業成績優秀者)
  • 千葉県 中核の動物病院にて勤務医
  • 神奈川県 外科認定医・整形専門病院にて勤務医
  • 専門病院にて一般外科・整形外科に従事
  • 日本小動物がんセンター 研修医


▼所属学会・資格

子犬はなぜ骨折しやすいのか

子犬の骨はまだ完全に硬くなっておらず、骨の中に成長板(骨端線)が残っています。この成長板は将来の体の成長に重要な役割を果たしますが、衝撃に弱く、ソファやベッドからの飛び降り、抱っこ中の落下といった日常的な事故でも簡単に損傷してしまいます。

また、子犬は好奇心旺盛で運動能力に対する危険認識が未熟なため、高いところに登ったり無理な動きをしたりしがちです。

筋肉量やバランス感覚も十分に発達していないため、転倒時に衝撃をうまく吸収できない点も骨折リスクを高めます。

こうした身体的・行動的な要因が重なり、子犬は骨折しやすい時期だといえます。

犬の骨折の原因・症状・治療まとめ

子犬の頃に骨折しやすい犬種

子犬の頃に骨折しやすい犬種には、超小型犬・小型犬が多く含まれます。代表的なのは、以下のような犬種です。

  • トイ・プードル
  • チワワ
  • ポメラニアン
  • ヨークシャー・テリア
  • マルチーズ

など

これらの犬種は骨が細く、成長期はまだ骨密度も十分でないため、ソファやベッドからの落下、抱っこ中の事故といった日常の些細な衝撃でも骨折を起こすことがあります。

また、イタリアン・グレーハウンドは運動能力が高い反面、四肢が非常に細長く、着地時の負荷が一点に集中しやすく骨折リスクが高い犬種として知られています。

トイプードルの骨折の詳細についてはこちら

イタグレの骨折の詳細についてはこちら

チワワの骨折の詳細についてはこちら

ポメラニアンの骨折の詳細についてはこちら

子犬の骨折でよくある原因

子犬の骨折は、日常のちょっとした出来事がきっかけで起こることが少なくありません。子犬の骨は成長途中でやわらかく、筋肉や関節の支えも未熟なため、成犬では問題にならない力でも骨折につながることがあります。

特に多いのが、ソファやベッドからの飛び降り、飼い主さんの抱っこ中に暴れて落下してしまうケースです。また、室内を走り回ってフローリングで滑り、転倒した拍子に足を強くひねることもあります。

ほかにも、ドアに挟まれる、先住犬と遊んでいる最中に踏まれるなど、子犬特有の行動や環境が原因となることが特徴です。

「少しぶつけただけ」と思っても、実は骨折していることもあるため注意が必要です。

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子犬の骨折の見分け方

子犬が骨折している場合、以下のような様子が見られます。

  • 突然キャンと鳴いて痛がる
  • 片足を完全に地面につけない
  • 抱き上げると強く嫌がる
  • 患部が不自然に腫れている・角度が変わっている

また、安静にしていても痛みが引かず、時間が経つほど歩き方が悪化するのも骨折の特徴です。

犬の骨折の見分け方についてはこちら

子犬の骨折に対する応急処置

骨折が疑われる場合、もっとも大切なのは患部を動かさず、速やかに動物病院へ向かうことです。無理に歩かせたり、触って位置を戻そうとしたりすると、骨や周囲の筋肉・神経をさらに傷つけてしまう恐れがあります。

可能であればタオルやブランケットで体全体を包み、子犬が暴れないように安静を保ちましょう。

犬が骨折で死ぬことはあるのか?についてはこちら

子犬の骨折の治療方法は?手術は必須?

子犬が骨折した場合の治療は、骨折の部位・ずれの程度・月齢や体重によって大きく変わります。

軽度で骨のずれがほとんどない場合は、ギプスや包帯による外固定で治癒を目指せることもあります。しかし子犬は活動量が多く、固定を保つのが難しいうえ、骨の成長途中であるため、ずれたまま治ると変形や成長障害を起こすリスクがあります。

そのため、骨のずれが大きい場合や関節付近の骨折では、プレートやピンを用いた外科手術が選択されることが少なくありません。

手術と聞くと不安に感じる飼い主様も多いですが、正確に整復し安定させることで、痛みを早く取り除き、将来的な歩行障害を防ぐことにつながります。

子犬が骨折した後のケージレスト

治療後のケージレストは、骨折の治癒を左右する非常に重要な期間です。基本は「動かさないこと」ですが、ただ閉じ込めればよいわけではありません

ケージは立って方向転換できる程度の広さにとどめ、ジャンプや走行ができないサイズを選びます。床は滑りにくく、衝撃を吸収するマットを敷きましょう。

子犬は好奇心が強く、痛みが軽減すると無意識に動いてしまう点に注意すべきです。

治療直後は順調でも、過度な動きで再骨折やインプラントの破損を起こすことがあります。また、成長期は骨が柔らかく、治癒途中でのズレが将来的な変形につながることもあります。

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子犬の骨折は将来にどう影響する?

子犬の骨折は、将来に影響する可能性があります。特に成長期の骨には「成長板(骨端線)」があり、ここを損傷すると骨の伸びが不均等になったり、脚の変形や左右差、将来的な関節炎につながることがあります。

また、治癒位置がずれると歩き方の癖が残り、成犬になってから慢性的な痛みを抱えるケースも少なくありません。

一方で、適切な治療と管理が行われれば、将来への影響を最小限に抑えることは十分可能です。早期に正確な診断を受け、骨折の種類や成長板への影響を評価したうえで、手術や固定方法を選択することが重要です。

治療後も安静管理やリハビリ、定期的なレントゲン検査で成長を確認することで、問題を早く察知できます。骨折後の対応次第で、将来は大きく変わります。

まとめ

子犬の骨折は、ソファやベッドからの落下、抱っこ中の事故、室内での転倒など、身近な場面で起こりやすいけがです。成長期は骨が未熟なため、軽く見えても将来の変形や歩行障害につながる可能性があります。

骨折が疑われるときは、患部を動かさず速やかに受診することが大切です。早期に適切な治療を受け、治療後も安静管理を徹底することが、将来への影響を抑えるうえで重要です。

少しでも不安に思うことがあれば、整形専門医が在籍し、チワワの骨折治療の実績も豊富な当院にご相談ください。

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